白い花の咲く里 ひるかわ |
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| 杵振り祭り(きねふりまつり) |
杵振り祭りは毎年4月16日に直近の日曜日に行われている伝統あるお祭りです。祭りのメインである杵振り踊りは昭和36年6月に岐阜県指定の重要無形民族文化財に指定されています。杵を振る踊り子たち、ともに隊列を組むおかめ、ひょっとこ、鬼、天狗……。暴れる獅子や大きな花を背負った花馬、神馬。これらは約2qの道のりを踊り歩き、五穀豊穣を願って安弘見神社に奉納されます。 |
| 安弘見神社(あびろみじんじゃ) |
御主神の建速須佐之男命(たけはやすさのおのみこと)は天照大神(あまてらすおおみかみ)の弟神です。配祀神は志那津彦命(しなつひこのみこと)、志那津姫命(しなつひめのみこと)、宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)で、そのほか境内神社にも多くの神様が祀られています。
往古美濃国の国社であった安弘見神社は慶長九年に再建され、牛頭天王を祀り祗園社(牛頭天王社)と称していました。祗園社の時代には京都の祇園祭と同じく祇園祭を行っていました。その後明治維新の神仏分離令によって郷名である安弘見神社と改号され現在に至ります。境内にある「安弘見神社由来」にそのことは記され、歴史ロマンを現代に語り伝えています。 |
| 祭りのタイムスケジュール |
| 杵振り踊りで有名な杵振り祭りですが祭事はそれだけではありません。もっといろいろなお祭りの姿を見てみませんか? 杵振り祭りの一日の流れを追って、見どころを紹介していきましょう。 6:00頃 青年みこし出発(蛭川地内を練り歩き10:30ごろ安弘見神社へ参拝) 9:00頃 子供みこし出発(蛭川地内を練り歩き11:30ごろ安弘見神社へ参拝) 9:00頃 厄年みこし出発(安弘見神社→白山神社→15:30ごろ神国教へ到着) みこしは朝早くから準備を整えて蛭川地内を練り歩きます。地域の人たちは元気なかけ声を聞いて祭りの朝を実感。みこしが家の前を通るといっせいに水を浴びせ担ぎ手たちのかけ声はますます大きく活気づいていきます。ポイント1 杵振り踊りの隊列が到着する前(15:00頃)に神社で待っていれば、たくましい厄年みこしの姿が見られます。 12:00頃 安弘見神社の境内にて神事を行う 12:30頃 杵振り踊りが蛭川総合事務所前を出発 13:30頃 神馬・花馬が蛭川総合事務所前を出発 お昼頃から安弘見神社は多くの人で賑わいます。 地元の販売店や、やしもたくさん出て祭りを紹介するアナウンスを聞きながら見物人たちは今か今かと杵振り踊りの到着を待ち望みます。
ポイント2 安弘見神社でぼんやり待っているだけではツマラナイ!そんなアナタは踊りの隊列と一緒に蛭川を練り歩いてみましょう。神社よりも総合事務所周辺のほうが駐車場も多くて便利です(途中の郵便局や農協のあたりからでもOK)踊りの長〜い隊列を前から後ろまで眺めたり、かわいい花馬と並んで写真を撮ったりしながら神社へ向かいましょう。2qの道のりを2時間以上かけて進むのでわりと楽に歩けるはず。踊り子たちにとってはハードな道のりですけどね(^_^;) 13:30頃 杵振り踊りが地酒酒蔵前にて休憩(神馬・花馬が通過して安弘神社に到着) 14:00頃 杵振り踊りが地酒酒蔵前を出発(14:30ごろに安弘見神社へ到着) ポイント3 踊りの隊列についてきた人は、このときに先回りをして安弘見神社へ行きましょう。すでにたくさんの人で賑わっていて場所取りが大変かもしれませんが、三の鳥居より上の斜面なら上り下りする踊り子や花馬の駆けあがりもよく見えてオススメです。 14:30頃 子ども手踊り・婦人手踊り披露 15:00頃 花馬唄披露 15:20頃 獅子の洞入り・杵振り踊り奉納 16:00頃 神馬・花馬駆けあがり花取り 16:20頃 もち投げ 杵振り踊りが神社に到着すると、もう終わったと勘違いして帰ってしまう人がいます。 踊りの隊列は一度拝殿まで上り、しばらく休憩してから下りてきて再び上っていきますので注意。さらにそのあとで神馬、花馬の駆けあがりが行われますのでお見逃しなく。 ポイント4 祭りが終了すると交通規制が解除されます。総合事務所前から隊列と一緒に歩いて来た人は戻るのが大変〜(*_*)そんなときはバスに乗ってしまいましょう。バスは安弘見神社前を17:05頃に通ります。 なお、このスケジュールは過去のスケジュールをもとに作成したものです(平成17年2月作成) 全体の流れをおおまかに紹介したものであり、その年の状況や当日の状態で時間等が変更される場合もありますのでご了承ください。 |
| 杵振り踊りの隊列について |
| 杵振り踊りの特徴は長い隊列と個性的な衣装であるといえましょう。隊列は先頭から鬼・天狗・おかめ・ひょっとこ・稚児・踊り子・お囃子・蝿追・大獅子と続きます。 では、それらの意味と役割を簡単にご説明しましょう。 鬼 大きな音で竹刀を打ち鳴らして道をあけるのが使命。 天狗 群衆の警戒にあたり、ハクショーンと大きな声で人々の頭の上にひしゃくを置く(※1) これは水を被せる仕草で、ひしゃくを乗せてもらった人はその年に病気をしないといわれる。 おかめ 手に鈴を持ち愛嬌をふりまく。アメノウズラミコト(※2)の化身といわれる。 ひょっとこ かすりの着物にももひき、雪駄履き。 稚児(ちご) 土雛の天神人形と同じ化粧を施している。謹厳な顔つきで榊の枝を振り、道筋を清めながら進む。 踊り子 赤・青・黄の市松模様の笠をかぶり手には紅と黒に塗り分けた杵を操る。赤いハッピに白だすき、水玉模様のかるさん(もんぺ)にわらじ履き。黄色のはばきをすねに巻きつけて紐で結び足を保護している。 お囃子 太鼓と笛のお囃子衆。二人がかりで担ぐ桶胴(おけどう)太鼓を二人の叩き手が両側から力一杯打ち込む。近年では笛に地元の女子中学生も参加するようになった。 蝿追(はいぼい) 大獅子の手綱を取る。手に笹の束を持ち大獅子の蝿を追い払う仕草で踊る。 大獅子 手綱を引く蝿追に逆らい激しく暴れまわる。はらわた(胴体のこと)には威勢のいい若者たちが入っている。 ※1 ひしゃくで『たたく』と言われることがあるがこれは間違い。地元でも知らない人が多い。 ※2 蛭川の文献にはアメノウズラミコトと記されているが 天岩戸(あまのいわと)の前で踊った天宇受売神(あめのうずめのかみ)と思われる。 |
| 杵振りの調子について |
杵振りのお囃子には上り調子と下り調子があり、踊りかたも違うのをご存じですか?安弘見神社の拝殿前へ登っていくまでを上り調子で踊り、境内へおりてくるときには下り調子で踊ります。境内では獅子の洞入りが行われ、このとき杵振り踊りは最高潮に達します。 その後また、上り調子にて拝殿前まで登りきると杵振り踊りの奉納が終了します。 つまり、下り調子のお囃子と踊りは安弘見神社に到着したあとのクライマックスのときにしか見ることができないのです。 ぜひその違いをご自分の目と耳で確かめてください。 |
| 獅子の洞入りについて |
| 杵振りの隊列が下り調子で境内におりてくると、大獅子は疲れて倒れてしまいます。 これを洞入りといい、踊り子たちが笠を叩きあって大きな音を出し、天狗が手桶の水をひしゃくにくんで振りかけると眠っていた獅子は元気を取り戻して起きあがります。 獅子の蘇生後、杵振りの隊列は再び上りの調子で踊りながら拝殿前にあがっていきます。 |
| 神馬と花馬について |
| 色とりどりの大きな花や飾りを背負った神馬・花馬の駆けあがりも安弘見神社に奉納される大切な儀式のひとつ。その昔、神馬・花馬とそれを引く馬方たちは祭りが近づくとおみくじで決められていました。 馬方となった若衆はその馬主の家へ詰めて飼育や手入れを手伝い、練習を行ったのです。 昭和44年頃、時代の流れとともに村に馬がいなくなり一度は中止になったこともあるのですが、昭和49年に若衆を中心に花馬保存会を結成し神事を復活。今に伝えられています。 ![]() 神馬・花馬は杵振りの隊列の後について、役場から安弘見神社までの道のりを歩きます。獅子の洞入りが終わり杵振り踊りが再び拝殿前にあがっていく頃には境内の奥で花馬唄が披露され、杵振り踊りの奉納が済んだ後、赤の鳥居をくぐり神馬、花馬の順に拝殿前まで一気に駆けあがります。 このとき馬の花を取ると無病息災などのご利益があるといわれ、鳥居付近では激しいもみあいとなります。そのため駆けあがっていく馬の飾りは右の写真のようにほとんど丸裸状態に。 体力に自信のあるかたは縁起をかついで花取りにチャレンジしてみてはいかがでしょうか? |
| 杵振り踊りの由来について |
| 最後にこっそりと杵振り踊りの由来についてお話しましょう。 杵振り踊りと花馬の歴史は三百年とも六百年ともいわれていますが、はっきりとしていません。 昔は4月16日が祭典の日であったのですが、近年の事情により毎年直近の日曜日に行われることとなりました。花馬や獅子舞にもそれぞれ祭典の日があり行われていた記録がありますが、長い歴史の中で同じ日になっていったようです。 杵振り踊りは五穀豊穣を願って安弘見神社に奉納されますが、杵と頭に被る笠がもちつきの杵と臼をあらわすといわれるところからきていると思われます。 また、南朝時代の剣の舞が起源であるといい、剣が杵に転化したのだという伝説もあります。 はたまた、杵は男性を象徴していて笠が……などというオモシロイ話も。あながちこれは冗談ではなく、いつの時代も恋愛とは神秘なもので、それこそが子孫繁栄、五穀豊穣なのだと言われています(o^^o) 結局のところ謎だらけの杵振り踊りですが、そのようにいろいろな説がとびかうほどの長い歴史を重ねてきたということだけは、確かなようです。 |
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